小外掛けのコツ!返し技にも使える?
小外刈りと似た技に小外掛けがあります。
小外刈りは相手の足のかかとを外から刈るか払うの対して、小外掛けは自分のかかとの外側を相手の膝の裏側に掛け、押し倒すようにして相手を倒す技です。
小外掛けも小外刈りと同様に相四つでもケンカ四つでも掛けられますし、引き手側、釣手側のどちら足でも掛けることができます。
ですが、実戦的なのはケンカ四つで相手の前に出ている足に自分の足を掛けて押し倒すのが最も有効です。
その際、釣手は上からもらったほうが効果的です。
要は相手の釣手より上を持つということがコツです。
そのほうが技をかけたときに相手の釣り手が「クッ」と内側に押さえ込まれるようになって相手が逃げにくくなるからです。
技に入る時には、左組の人なら左、右と釣り足で相手との外側のほうにステップして、左足を掛け相手を崩して倒します。
実際の試合でケンカ四つの相手と戦う場合、お互いが釣手だけ持ち合って引手が取れないということが良くあります。
このような状況では、左組の人なら引手(右手)で相手を抱きかかえるように小外掛けをかける方法もあります。
技に入る足の運びは同じで、釣り足で左、右と入っていきます。
それと同時に持っていない引手側を相手の脇に差し込みながら、釣手の脇をしめると同時に引手で相手の脇をグッと突き上げるようにしながら相手を右後ろ隅に崩して倒します。
また、ケンカ四つの相手と組みあった場合には、内股、払い腰などの前に掛ける技をフェイントして、小外掛けをかけるのが有効です。
その際には、両手を使って前に崩しながら、ステップは軸足を回しこむようにします。
相四つの場合は、相手を前に崩すように圧力をかけておいて、瞬間、その力をゆるめて、相手が大勢を立て直そうとした瞬間に小外掛け、あるいは小外刈りを掛けるのがコツと言えるしょう。
ちなみに、小外掛けを掛けられた側も、そのまま右足を刈り開くことができれば、大内刈りで返すことができます。
さらに相手が大内刈りをかけてきたときに、小外掛けを掛けて技が決まれば大内返しにもなります。
このように外掛けは単独でも返し技でも使えるので、練習でも返し技も意識して取り組むとより効率よくステップアップできるはずです。
どうか外掛けのコツを掴んで、時間をかけないで上達してください。